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13日に行われた北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会第7期第16回政治局会議では、党の最高指導部と言える党中央委員会政治局常務委員会の委員に金徳訓(キム・ドックン)、李炳哲(リ・ビョンチョル)の両氏を選出。内閣総理から金才龍(キム・ジェリョン)氏を解任し、金徳訓氏を新たに任命するなどの重要人事が行われた。

(参考記事:「水害復旧、外部の支援受けない」金正恩氏、党政治局会議で

党政治局常務委員会はこれまで、金正恩党委員長と崔龍海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長(兼国務委員会第1副委員長)、朴奉珠(パク・ポンジュ)党副委員長(兼国務委員会副委員長)の3人体制だったが、今回の人事により5人体制に拡大した。

元空軍司令官の李炳哲氏は2014年12月、党中央委員会の副部長に、翌月には第1副部長に就任していたことが確認された。それ以降もスピード出世を遂げ、昨年末には軍需担当党副委員長と政治局委員に、今年4月には国務委員に選出。5月には2014年以降、空席だった党中央軍事委員会の副委員長に就任した。李炳哲氏は、弾道ミサイルなど戦略兵器開発への貢献が大きかったと伝えられる。

一方、党副委員長から内閣総理となった金徳訓氏は、大安(テアン)電機工場支配人、慈江道(チャガンド)人民委員会委員長(県知事に相当)、内閣副総理を歴任した経済通とされ、現在59歳と、北朝鮮の最高幹部としては若年だ。

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内閣総理を解任された金才龍氏は、同時に党副委員長と党中央委員会部長への任命が発表された。また、2月に党副委員長から解任されていた朴太徳(パク・テドク)氏も、党副委員長と党中央委部長に復帰した。朴氏は今回、政治局委員にも選出されている。

このほか、朴明順(パク・ミョンスン)氏、全光虎(チョン・グァンホ)氏が政治局委員候補に選出され、この両氏とキム・ヨンス氏が党中央委部長に任命された。朴氏は党軽工業部の副部長から部長に、キム氏は党財政経理部の第1副部長から部長に昇進したと見られる。内閣副総理を歴任した全氏の担当部署は不明。

政治局会議ではさらに、キム・チョルサム氏が咸鏡北道(ハムギョンブクト)党委員長に、リ・ジェナム氏が南浦(ナムポ)市党委員長に任命された。キム氏は前南浦党委員長で、リ氏は新義州(シニジュ)市党委員長から転じた。