北朝鮮が日本の国会に相当する最高人民会議の第14期第3回会議を、当初予定していた10日から12日に延期した理由について、現地のデイリーNK内部情報筋は「複数の代議員が新型コロナウイルスに感染した疑いが出たため」と伝えた。
北朝鮮の公式メディアは現在まで、会議が延期された理由を明らかにしていない。
13日に内部情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところでは、「中央緊急防疫指揮部は8、9日の2日間にわたり、平壌市内の宿舎で全国から招集された代議員らの検査を行った。その結果、平安北道(ピョンアンブクト)、咸鏡北道(ハムギョンブクト)、慈江道(チャガンド)など中朝国境地域と西海岸の南浦(ナムポ)市から来た代議員ら計7人が37.4度以上の発熱症状を見せた」という。
(参考記事:新型コロナ感染者を処刑…金正恩式「行動制限」は世界最悪)
その結果、会議が延期となり、件の代議員は12日までに熱が下がれば参加の予定だったが、最終的には参加しなかったと見られるという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮は現在まで、国内で新型コロナウイルス感染者は発生しないとしているが、実際には相当数の感染者・死亡者が出ているとの観測が強まっている。