北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は17日、国連で北朝鮮人権決議案が採択されたことを非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
人権問題を扱う国連総会第3委員会で14日、北朝鮮人権決議案が採択された。日本はこれまで欧州連合(EU)とともに「共同提出国」として決議案を主導してきたが、今年は決議案に強い賛意を示す「共同提案国」にとどまった。韓国は2008年から昨年まで共同提案国に参加したが、今年は見送った。
談話は、決議に対して「われわれを標的と明白に定めてわが制度を強盗的に抹殺しようとする敵対勢力の無分別な政治的挑発行為としてしゅん烈に断罪、糾弾する」と述べた。
さらに、「今回、反朝鮮『人権決議』が強圧採択されたのを見ながら、われわれは米国がわが制度を崩そうとする荒唐無稽な夢を相変わらず捨てていないことを再びはっきりと確かめるようになった」と米国を非難した。
そのうえで、「今後、朝米対話が開かれるとしても、われわれとの関係改善のために米国が敵視政策を撤回する問題が対話の議題になるなら分からないが、その前に核問題が論議されることは絶対にないであろう」と強調した。
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