先月5日、漂流中南下した北朝鮮住民31人中の4人が亡命を希望したが、北朝鮮はこれを認めず『家族対面』を要求している。そんな中北朝鮮は亡命希望者が北に残した家族を利用した懐柔工作を始めた。
9日、北朝鮮の祖国平和統一委員会が運営するウェブサイト『我が民族同士』が亡命者家族のインタビューを特集として掲載した。
インタビューを受ける家族は自由意志により亡命を選んだという話は信じられないとして韓国当局に直ちに彼らを戻すように要求する。放送では、感情的に動揺した姿は見られず、あらかじめ準備された原稿を読むように物静かな口調で韓国当局を非難した。
韓国政府は、現在までに帰順者達の身辺保護のため、実名を公開していなかったが、この日、北朝鮮メディアが公開した亡命者は船長のオク某（38）氏と統計員のパク某（22）氏、看護師のボン某（21）氏、無職ホン某（44）氏だということが分かった。
パク某ク氏の母親キム某氏は「私の娘を強制的に抑留し、一ヶ月も亡命するような工作をしておきながら、本人の意志だ根も葉もない事を言う南朝鮮傀儡徒党を糾弾する。直ちに送りかえすべきだ」と話す。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面オ某氏の兄嫁のリム某氏は「義理の弟は子供の●●●と●●●を捨て、自分を育ててくれた共和国（北朝鮮）の懐を捨てて、亡命するような人ではないと信じている。南朝鮮当局の亡命工作を糾弾する」と話した。
ホン某氏の夫人のキム某氏も「夫が亡命したという南朝鮮傀儡徒党の話を聞いて血が逆流する。夫はそんな人じゃない。ハン・ドクス軽工業大学で奨学金を受けながら勉強もし、党員の栄誉も持ち、幹部まで務めた夫は常に祖国と人民、党と主席のために誠実に仕事をしてきた人だから信じる」と明らかにした。
キム氏は「統一部のヒョン・インテク長官は謀略者であり南朝鮮当局は亡命者31人を全員送りかえすべきだ」と要求。放送ではホン氏の娘であるホン某氏も登場し、「お父さんに会いたいです。はやく帰ってきて下さい」と話した。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ポン某氏の母親リ某氏は「（娘は）有難い制度の下で何の心配もなく、思う存分学び育った。お母さんもお父さんも大切に育ててきた。我が人民が抑留された日は2月5日だったが、娘の誕生日は6日だった」と話した。
お父さんのポン某氏は「軍隊に行った下の子が家族写真を送ってほしいという便りが来たので、家族写真を撮るつもりいだったのに、約束が守れない。でも、お父さんは君が必ず帰ってくるのを信じている」とした。