映画「豆満江」の試写会が3日、ソウル往女「のCGVで開かれた。この映画は、凍りついた豆満江をオーバーラップさせながら朝鮮族と脱北者の間の葛藤、少年らの友情を描いた作品だ。
「豆満江」の監督のチャン・リュルは試写会の前、映画を紹介しながら「寒い中、さらに冷たい映画をお見せして垂オ訳ありません」と話した。その言葉通り、映画の始まりは暗くて冷たい。
必死に豆満江を渡ろうとして凍り付いた死体、つらい脱北の途中、疲れはてて死んでいく子供の姿など、過酷な脱北過程を露骨に表現する。脱北者の子供の死体を見つめながら言い捨てた「あ、人が死んでるね」という冷徹で言い慣れた一言は、彼らが置かれている凄惨な現実も同時に感じ取れる。
川を渡ってきた脱北者が原因で、朝鮮族の村では頻繁に「問題」が起きる。このため、村の人々は脱北者らを一層憎むことになる。
このような互いの激しい葛藤の中でも映画は「和解」の糸口を探る。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面朝鮮族の少年「チャンホ」と、体の悪い兄弟を食べさせるために豆満江を渡る脱北少年「チョンジン」は、「ボール遊び」をしながら友情を築いていく。
彼らの「ボール遊び」では「朝鮮族」と「脱北者」という差は全く関係なく、豆満江を境に発生した偏見を克服する契機になった。
チャン監督は在中同胞3世で今回映画の舞台である豆満江近隣の出身。映画は監督自身の故郷、延辺で撮った作品だ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面チャン監督は「私は豆満江出身で朝鮮族の村の事情をよく知っているが、北朝鮮については全く知らない。そんな私が北朝鮮を描写しようとすれば事実を歪曲することもありうるかもしれない。だから今回、脱北者については私の知る範囲で描いた」と話した。
映画「豆満江」が何を意味するのか尋ねたところ「豆満江の意味を一言では話せない。映画を製作し、完成した今もその答えを探している」と答えた。