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北朝鮮民主化ネットワークの金英換(キム・ヨンファン)研究委員は「中国は北朝鮮を合併する動機も利害関係も欲求もない。中国が長期的に北朝鮮を従属化させて合併しようとするという考えは韓国人の誤解」と主張した。

同研究委員は季刊『時代精神』の 2011年春号(通巻50号)『中国の役割と朝鮮半島』という特集論文を通じて「北朝鮮が中国にに経済的に過度に依存しているが、国家の独立性、経済の独立性、バランスが取れた発展にとっては、決して望ましくない。しかし、これが必然的に国家の従属と判断するのは厳しい」と話した。

「過去、韓国が米国、日本に対する経済依存度が非常に大きかったが、これが政治、外交、安保などに総合的に影響を及ぼし、言いたい事さえまともに言えない時代もあった。しかし、韓国経済が発展して基本の土台と体質が強化され、この状況は克服された」と話す。さらに「(金正日以後)の改革開放を通じて経済を発展させ、経済土台と経済体質を強化することになれば、順次このような問題を克服できるだろう」と分析した。

キム研究委員は、何よりも、北朝鮮の合併は中国の利益に合致しないと言い、▲合併時で北朝鮮の社会資本の建設や経済的基礎を作るのに多くのコストがかかる▲文化と発展水準の差、民族的葛藤などによる莫大な社会葛藤のコスト▲同盟国として国際的衝突の緩衝地帯としては使用不可▲韓国の中国に対する世論悪化▲黄禍論(中国威嚇論)の強化とこれにともなう中国の国際的地位と役割の縮小▲台湾修復の名分の喪失などを理由として挙げる。

また「中国は東アジア唯一の核保有国としての地位の維持したがい、北朝鮮の核は韓国、日本、台湾の核武装を刺激する恐れがある」と中国が北朝鮮核に対して非常に否定的な見解を持っていると指摘した。

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しかし、中国が特殊関係にある北朝鮮に核兵器放棄、軍事挑発中断、改革開放など強力な圧迫を加えないのは「過去の経験を通じて自尊心が強い北朝鮮政府に圧迫を加えることは大きな効果はなく、むしろ逆効果が出るだけという教訓を得たため」と中国の消極的態度背景を説明した。

また、中国が北朝鮮の政権と体制を擁護する理由として▲伝統的友好関係▲北朝鮮の軍事外交的戦略次元の重要性▲北朝鮮の崩壊が中国の一般国民に及ぼす心理的影響、反体制勢力を鼓舞する可能性▲北朝鮮体制崩壊時の中国への難民流入とこれによる治安および行政管理負担▲中国の分離独立勢力が北朝鮮の核兵器を獲得する可能性などを提示した。

また、中国の北朝鮮に対する投資、技術支援、人材交流、市場提供などと関連して「色眼鏡で見るより北朝鮮の中長期的繁栄に寄与するという肯定的側面を優先的に見た方が良い」と強調した。

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引き続き「北朝鮮体制が崩壊した時に、北朝鮮の混乱防止や再建のために中国が最大限寄与するように導くべきだ。北朝鮮の再建過程に中韓の協力がうまく進めば、北朝鮮の再建も正常に行う事が出来、再建過程における中韓の協力が、その後数十年間の人ょ国関係を決定する基点になるだろう」と展望した。