北朝鮮の金星(キム・ソン)国連駐在常任代表は17日、米国が国連安全保障理事会の制裁決議と米国の制裁法に違反したとして、北朝鮮の貨物船「ワイズ・オネスト」を差し押さえたことを巡り、グテレス国連事務総長に緊急措置を講じるよう求める書簡を送った。朝鮮中央通信が18日付で伝えた。
書簡は「米国が船舶強奪の口実として持ち出した米国内法に基づいた対朝鮮『制裁法』のような一方的な制裁は、第62回国連総会の決議によって国連憲章と国際法に反する不法行為と規定されており、主権国家がいかなる場合にも他国の司法権の対象になりえないということは普遍的な国際法的原則である」と指摘。
米国の行動が朝鮮半島情勢に悪影響を及ぼし得るとしながら、「国連事務総長が緊急措置を取ることで朝鮮半島情勢の安定に寄与し、国連の公正さを証明すべき」と主張した。