薬物犯罪に関連した容疑で逮捕された女性収容者と不適切な関係を結び、その見返りに便宜を図っていた北朝鮮の刑務所長が解任される事件が起きた。北朝鮮の拘禁施設ではこのように、権力者の女性収容者に対する性的暴行が横行している。
(参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」)ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が10月31日に発表した報告書「理由もなく夜に涙が出る 北朝鮮での性暴力の実情」が最も多くのページを割いて伝えているのは、北朝鮮の拘禁施設における女性に対する性暴力だ。
その内容はまさに「やりたい放題」と表現すべきもので、愕然とさせられる。
(参考記事:「私たちは性的なおもちゃ」被害女性たちの血のにじむ証言を読む)咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、今回の事件で解任、更迭されたのは穏城(オンソン)郡労働鍛錬隊のA隊長(刑務所長)だ。