統一研究院は1日に北朝鮮が発表した新年辞の分析を通じて「後継者金正恩を直接的に言及せず金正日を中心に叙述するなど、金正日の統治権が維持されていることを誇示している。昨年には『特記する政治的な大慶事』で『継続革命の根本担保が準備』された事を強調することによって、金正恩後継体制の構築がより一層加速化されるものと見られる」と展望した。
研究院は「金正恩が金正日、金敬姫(キム・ギョンヒ)と共に生産現場を頻繁に訪問することによって、軽工業革命、ひいては経済強国建設の政治的な功績を権力世襲の正当化に積極的に活用すると予想される」と展望した。
「早ければ金正日の最高司令官推戴20周年(2011.12.24)となる今年末には、金正恩に元帥の称号付与と共に最高司令官に推戴する可能性もある」と分析した。
2010年12月24日の金正日の最高司令官推戴19周年慶祝宴会に、金正恩や軍高位幹部らと共に金正日が異例的に参加している。これはこれまでの金正日の軍の指揮業績を称賛し、軍指揮権を金正恩に委譲するための手順である可能性がある。
北朝鮮が共同社説で「南北の間に対話と協力の雰囲気を作るために積極的に努力しなければならない」と主張したことに対し研究院は「対南関係の改善、南北和解と協力に対する肯定的表現は、自立更生では解決する事が出来ない経済難を反映したと言える」と話した。国内の安定の為に南側の経済支援の道を開いておこうとする思惑という事である。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面引き続き「南北の緊張悪化にもかかわらず、北朝鮮が南北対話と協力の必要性を強調したのは、内部問題に起因する南北対話の需要が増大していることを示している」と話した。
「今年の南北関係では、北朝鮮の守勢的立場を活用し韓国が南北対話を主導し対北影響力を拡大する一方、戦争の不安感を解消する契機を積極的に用意する必要がある」と提案した。
最後に「2011年の北朝鮮の新年共同社説は、北朝鮮の和・戦の両方に全て備える必要性があるということを示唆している。今後の北朝鮮の政策方向は、先軍政治と国防力強化、軍事的冒険主義を核心とし、後継者金正恩の業績を積みながら、後継政権の安定化に注力すると予想される」と展望した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また「対南強硬策によって、後継政権の主流である先軍保衛勢力の内部結束力の強化および住民統制の極大化を追求するだろう」と主張した。