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北朝鮮の延坪島挑発による朝鮮半島の緊張状態を六カ国協議再開の突破口にしようとした中国が、日米韓からそっぽを向かれ足場を北朝鮮へ移した。

中国の戴竝早iたい・へいこく)外交担当の国務委員が、早ければ今月1日にも北朝鮮を訪問することがわかった。

中国共産党の王家瑞・対外連絡部長も30日にカンボジア訪問をし、カンボジアの空港で北朝鮮の金永日(キム・ヨンイル)労働党国際部長と1時間ほど会談したことがわかった。この場で「延坪島砲撃」によって緊張感が高まっている朝鮮半島についての議論があったと予想される。

同日、中国の全国人民代舞蜑??ア委員長の招待で崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議議長及び労働党中央委員会書記も中国を訪問した。崔泰福が率いる訪中団の一行の中には六カ国協議関係者も含まれ、寧辺のウラン遠心分離器を説明するためのスタッフも含まれているとの見方もある。

しかし、ある外交消息筋は「崔泰福議長は党書記だが、肩書きだけで実権はない。彼が中国と延坪島砲撃や六カ国協議の問題について深い議論をするのは不可能だ」と訪中の意味はあまり大きくないと見ている。

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この消息筋は、崔泰福訪中の目的について「党と党の次元で金正恩の公式訪中を要求したことがある。金正恩の誕生日(1月8日)を前後して訪中の提案をした可能性がないとは言えない」と述べた。

北朝鮮としては、9月28日の「第三回党代表者会」で金正恩を後継者として公式化しただけに、中国訪問を通じて中国から支持を得る事で内部の後継作業をさらに加速させるということだ。

結局、朝鮮半島地域の安定と六カ国協議の再開などについての公式の議論は、中国の胡錦濤国家主席の特使として訪朝した戴竝早E国務委員の訪朝を通じて行われるものとみられるが、北朝鮮がどんな反応を見せるか注目される。

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シン・サンジン光云大教授は、デイリーNKとの電話インタビューで「外交担当副首相が直接乗り出すのは、中国としても目に見える形での成果を目標としているのは確かだが、北朝鮮をなだめるぐらいのレベルだろう」と予想した。

「米韓が北朝鮮を追い込んでいる状況で中国までも北朝鮮を追い込んだら中朝関係は悪化し、これまでの中国が行使していた対北レバレッジが完全に失われる可能性があるため強硬策はとらないだろう」と見ている。

チェ・チュンフム統一研究院首席研究委員は「日米韓が六カ国協議を拒否したからには、、北朝鮮が中国の説得によって参加する意志を表する可能性は低い。また北朝鮮にウラン濃縮施設の稼動停止レベルの譲歩を得るのもやはり容易でははない。戴竝早E国務委員が特使として北朝鮮を訪問しても大きな成果はなく中国へ帰る可能性が高い」と予想した。

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チェ研究員は今回の延坪島砲撃に関する中国の姿勢について「高度な擁護作戦を展開するだろう。延坪島砲撃による米韓合同軍事訓練を契機に、過去の天安事件と同様に中国も単独で西海での軍事訓練をする機会として利用する可能性が高い」と述べた。

「中国が今回の挑発に対して懸念を伝えたとしても、中国の対北朝鮮支援が中断される可能性はない」と付け加えた。