空が美しいワシントンの9月1日。白いティーシャツの上に青色のリボンをつけた人々が、ホワイトハウスに面したラファイエット公園に集った。
彼らは‘私たちは北朝鮮に連れて行かれた8万人を超える拉致被害者の名前を呼んでいます。(We are calling names of more than 80,000 abductees held in North Korea)’と書かれたピケットを持って立っていた。しばらくして、スピーカーから韓国人の名前、そして日本人の名前が響いた。
‘希望のための拉北者救助センター(ReACH)’と、‘米州被拉脱北人権連帯(CHNK)’ が共同で開催した‘拉致被害者8万人の名前を呼ぶ’という行事が1日正午(ワシントン現地時間)、ワシントンのホワイトハウスの前で開幕した。
北朝鮮国内の拉致被害者たちの苦痛を伝えるために開催されたこの行事で、30人余りのボランティアは5日間、8万人を越える拉致被害者たちの名前を呼ぶ。
行事を企画したReACHのあさのみずみ代表は、“私たちは名前を一人ずつ呼びます。すべての拉致被害者たちの自由も、私たちの自由と同じくらい貴重だということを悟らせるため、全世界に彼らの苦痛を知らせるため、そして彼らが自由を求めることができるように、助けを訴えるため”と、開会の辞を通じて明らかにした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面CHNKのペ・ジェヒョン代表は、この行事をどうしてホワイトハウスの向かい側で行ったのかという質問に、“韓国の市民と大統領が、この問題について大きな関心を持たない”と答えた。
バージニアのフェアファックスの、 New Light United Methodist Churchのキム・ヨンファン牧師は、“10月に盧武鉉大統領が金正日に会うだろう。私たちは南北首脳が、拉致被害者問題について話すことを願っている”と語った。
日本から来た参加者と、ワシントンの日本人教会の会員らは、今回の行事に自発的に参加したと述べた。だが、一番多くの自国民が拉致された韓国のボランティアは、あまり見かけられなかった。