北朝鮮の急変事態時に発生する大規模の難民に対し、最近、韓国軍は休戦ラインを超え韓国入りする難民への組織的な対応を行なう事を明らかにし注目されている。
専門家らは急変事態の発生時には、中韓以外の周辺国家にも難民が大量に流入し大混乱が起きるなど、史上最大の非常事態に発展する可能性が高いと指摘している。
北朝鮮の難民らは中国、ロシアを越えて東南アジア諸国への大量流入も予測され、国際的な問題に発展する可能性がある。
韓国はより深刻な危機に直面すると思われる。
軍によれば、急変事態が発生した場合、休戦ライン並びに海上を通じた脱北者難民は1万5千人〜20万人と予想されており、北朝鮮が統制力を完全に失う事態になれば、約180万〜200万人の難民が押し寄せるとの予測もある。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、直接的な難民対策だけでなく、中国や第三国に流入する難民対策も立てなければならない。この為には、中国や国際社会との協議を行なう韓国政府の積極的な努力が必要となる。
特に、中国との難民対策が急がれると専門家らは指摘する。
チョン・ビョンゴン統一研究院研究委員は「急変事態が発生し中国に大量の脱北難民が押し寄せる事になれば、中国としても大きな問題に直面する事になる。脱北難民の流入によって中国社会が不安定化する恐れがあり、国際社会の注目を避けたい中国は、国境を徹底的に封鎖する政策を取るだろう」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「韓国政府は中国との協力を通じて脱北難民問題を解決しなければならないが、現状では中国の協力を得る事は難しいと思われる。国際的な強調と協力を土台に中国の政策転換を引き出す必要がある」と強調した。
イ・テファン世宗研究所中国研究センター長も「米韓の共助と協力も重要だが、中国との協議体制の確保が急がれる。効果的な脱北難民の対応が必要だ」と話した。