胡錦濤国家主席が11日、金正日、金正恩(キム・ジョンウン)父子を含む党代表者会で選出された「新指導部」の訪中を要請し、注目されている。
外交界では、中朝のこの様な動きは「金正恩体制」に備えた関係強化措置と受け止められている。中国が伝統的な血盟をベースとして、対北政策を展開するという意味である。
北朝鮮としては、金正恩後継体制の安定化のためには中国の政治・経済的な支援が絶対的であり、中国もまた、朝鮮半島を安定的に管理する為には後継の安定化が必要である為、血盟関係を強化している。
イ・テファン世宗研究所中国研究センター長は12日、本紙との電話で「朝鮮半島の安定化の為には、金正恩後継体制をいち早く安定化させる事が中国の立場では重要だ。もし、北朝鮮の3代世襲がソフトランディングが出来ない場合、内部不安が高まる恐れがある為、素早い支持を表明した」と分析した。
「金正恩が北朝鮮を指導する能力が不明な状況での後継体制に対する支持を通じて、早急な北朝鮮の安定化を中国がサポートしている」と付け加えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面中国共産党の機関紙の人民日報の姉妹紙の環球時報は10日の社説で「中国は朝鮮半島の安定の維持に向け、現在の対北政策を堅固で鮮明に押し進めなければならない。これに損傷を与える如何なる国家の政策にも反対しなければならない」と主張した。
金正恩に権力が委譲される過程において、リーダーシップの不在などによる内部の権力争いが起こり、中朝関係に問題が起こり北朝鮮への影響力の縮小・弱体化を事前に防ぐための布石と言われている。
チェ・チュヌム統一研究院選任研究委員は「金正恩後継体制が今は弱い段階であるが、中国が支持を表明する事で、今後の内部でのエリート間の争いが起きる可能性を抑える目的がある。特に、後継体制の脆弱性によって発生する内部問題などの解決での協力を行なう為に、中国の公安部長が訪朝している」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、天安艦事件後、米韓の軍事・安保同盟が強化された点を警戒し、中朝が関係を強化していると観測されている。また、国際社会に対し中国の「北朝鮮コントロール」力を誇示するためだとも言われている。
「国際社会に中国が北朝鮮をコントロールできるということを見せるための動き」と話した。