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北朝鮮政府が大規模な洪水被害の中でも、体制の宣伝用の集団体操である‘アリラン公演’を強行し、公演に参加する子供たちの苦痛が増していると、対北支援団体の良き友が伝えた。

良き友は23日に発行した機関誌で、“大量の雨が平壌市を襲ったが、アリラン公演は毎日午後5時から6時10分まで続いている”と述べ、“子供たちの公演で、特にすすり泣く観覧客が多く見られる。雨にあって公演する子供たちの姿を、親や観客が胸を痛めて見るため”と説明した。

公演が開かれるルンラ島の競技場の観覧席には、雨をさけることができる覆いがあるが、公演が開かれる舞台には何の施設もなく、参加した子供たちは、降ってくる雨の中で公演を行わなければならない。

機関誌は“今回のアリラン公演を準備するために、子供たちは準備期間から現在まで、毎日小麦粉のお菓子を500g供給されている”と付け加えた。

一方、8月の初めに北朝鮮の南部を襲った洪水の被害により、米の価格が大幅に上昇したと伝えられた。

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機関誌は“咸鏡南道の咸興では、一時米の価格が1キロ2,000ウォンまで上がったが、16日から少しずつ下落して、1,800ウォンで取り引きされている”と明らかにした。

デイリーNKも、最近独自の調査の結果、8月初めに北朝鮮の米の価格が急に上昇したと報道した。

“平壌では、15日には米1キロが1,150ウォンで取り引きされたが、2日後の17日には1,500ウォン代に上がり、とうもろこしも430~450ウォン代に上がるなど、洪水被害の余波が食糧の価格に及んでいる”と機関誌は伝えた。

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相対的に被害が減った新義州地域では、1キロが1,350ウォン程度と、全国的に最も低い価格でとり引きされているという。

水害をまぬがれた、咸鏡道会寧市の場合、“一部の企業所と保衛部、保安署などは、今年4月から8月現在まで、米10%に雑穀90%の配給を受けたが、今は幹部も、米の代わりにとうもろこしとジャガイモを配給されている”と機関誌は伝えた。

中国と国境を接している穏城は、5月に1キロ820ウォンだった米の価格が、8月現在、1,300ウォンに上がったという。

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機関誌は洪水の被害状況と関連して、“平安北道と平安南道、咸鏡南道には、急性の下痢の患者が(急増して)病院に人があふれている。飲み水の汚染が悪化し、患者が増えている状況”と伝え、“新義州-平壌線を除いた全国の鉄道の運行が中断した”と明らかにした。

機関誌は特に、女性の被災者の場合、生理用ナブキンの支援が切実であると伝えた。

“去年の大洪水の時も、各市や郡の責任書記らが、群衆講演会で女性用の生理用ナブキンを支援してほしいと訴えたが、今年も同じだ”と述べ、“被災者の半数以上が女性であり、生理用ナブキンの緊急支援が必要だ”と強調した。

更に、“去年は各世帯ごとに、無条件でガーゼを2メートルずつ支援してくれた”と述べ、“今は中国産の生理用ナブキンが沢山入ってきている状態ではあるが、1個(10枚)当たり600ウォンもするため、購入して使う人はほとんどいない”と説明した。