北朝鮮の44年ぶりの党代表者会が延期され、さまざまな原因が囁かれている中で、国内のある対北朝鮮消息筋は、北朝鮮当局が当初から9月上旬の開催意図はなく、情報漏えいの形態とルートを追跡するために、意図的に多くの情報を発信している可能性が高いとの分析を出した。
デイリーNKが14日以降の北朝鮮内部の消息筋を通じて得た情報によると、既に大会は10月に延期した模様だ。 平壌(ピョンヤン)だけでなく、新義州をはじめ、清津などでも、10月10日の直前の可能性が高いという情報を伝えて来ている。
北朝鮮消息筋は「北朝鮮の高位幹部は既に10月に延期されたという話を9月上旬に聞いたが、当局が代浮?ス壌に呼んだにもかかわらず、また帰すような異常な行動を繰り返すのは、外部に対して大会の日付の混乱を誘発させようとする意図行動的に解釈するしかない」と述べた。
この消息筋は「そもそも北朝鮮当局は9月初めに開催する意図がなかった可能性が大きい」とし、「複数のシナリオを流し、情報が流出される経路と形態を把握し、スパイをあぶり出す意図があったと判断する」と明かす。
この消息筋の説明どおりなら、9月上旬に開催の事実を対内外に知らせ、地方議員を平壌に集めたのは事実だが、その目的は、大会ではなく、スパイを探し出すことにあったことの説明だ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面消息筋は、「もちろん、金正日が主要な権力機関への日付変更を緊急に指示するも一般的な党行政機関の指示を省略するなど、実務的な錯誤があったのかもしれないが、現実的にその可能性は低いのではないか」と話した。
この消息筋は「金正日が党代表者会の日付においても、こういったいわゆる『作戦』を敢行することはそれほど驚くべきことではない」とし、「秘密裏に行われた金正日の中国訪問や、公にしない三男キムジョンウンの事例などで分かるように、最近、金正日の一番の関心は体制の保安維持と見られる」と述べた。
彼は「自分(金正日)の健康問題まで、リアルタイムに情報が流れる中で保衛機関でもかなりの問題提起があったのだろう」とし、「党代表者会の参加者や住民には水害の影響などと適当にごまかし、保衛業務の成果を拡大化しようとする意見を受け付けた」と言った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面別の北朝鮮専門家は、第一号のイベントで、保安の問題が実際に発生した可能性があると述べた。
対北朝鮮消息筋は、党代表者会を控えて今月初めから金日成総合大学で時折ビラが蒔かれ、5日からは平壌市内でも、ビラが蒔かれたというニュースを伝えた。
この専門家は、「党代表者会を延期した場合、まず考えなければならないことは水害や健康上の問題ではなく、金正日、キムジョンウンに関する何らかの要因が発生したかどうかだ」とし、「水害が以前よりも大きいわけでもなく、北朝鮮が過去の水害問題を数日後に再び宣伝するのも釈然としない」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面この専門家は「金正日の身辺を脅す可能性がある何らかの条件が発生し、護衛総局を中心に、大会延期の意見を出し、この意見が護衛総局を党組織との折衝の過程で混乱が発生した可能性がある」と述べ、「金正日の安全を心配している護衛総局の意見を、金正日が受け入れた可能性がある」と述べた。
彼は「金正日の健康は、中国訪問で健在が確認されたが2週間近く療養をしたので出てこられないということは現実的に納得しがたい」と述べた。