9月上旬の開催を予告していた労働党代表者会が、上旬の最終日の15日にも開かれなかった事が確認された。情報当局をはじめとする韓国政府の主要部署は延期の背景を忙しく分析している様だ。
情報当局のある関係者は15日、「今日まで開かれていないのは確実。正確な理由はもう少し見守る必要がある」と話した。
<水害で雰囲気ダウンか>
水害による延期説以外にも社会的なの雰囲気のダウンを考慮して延期したとの説もある。
キム・ジョンウンが公式登場すると言われていただけに、最近の水害による民心の離反などを考慮したといわれている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮としては、韓国に先に救援を求めるほどに切迫した状況の中で、あえて後継者キム・ジョンウンを公式デビューさせる必要がないと判断を下したのかも知れない。
ある高位脱北者「北朝鮮は党代表者会を延期するほどに水害が深刻だということを対外に暗示することによって、天安艦事件で窮地に追い込まれた対外関係の解決策を探っている」と話した。
<金正日は健康なのか>
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面労働党中央委員会の政治局決定書に明示された9月上旬を守れないほどの理由は、金正日の健康悪化しか無いとの分析も説得力がある。
特に、北朝鮮メディアらが党代表者会が秒読み段階と言われていた12日まで金正日の慈江道満浦軍需工場の現地指導を報道していたが、これも一種の煙幕作戦であったということ。平壌に集結した党代表者の動きが把握されないのも、金正日の健康悪化説に信ぴょう性が高まっている。
2008年9月9日の北朝鮮政権樹立60周年では、大規模な閲兵式などが準備され平壌の金日成広場で待機していたが、金正日が病に伏した為に直前で取り消されたケースもある。
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党代表者会の目的が労働党の最高首脳部の中央委員の選出であり、今後の党内でのキム・ジョンウンの地位、後継をサポートする幹部人選が重要なポイントであった。
張成沢、呉克烈ら主要権力層の権力配置の調整が終わっていないとの観測も出されている。
情報当局のある関係者は「キム・ジョンウンの地位を決める問題は意外にも簡単だが、その他の党中央委院を選抜するのは複合的な布石が必要で、金正日が1人で独裁を行って来た為、その下の権力告}が複雑化していると思われる」と発言した。
金正日への権力の集中が激しすぎて、逆にその下の幹部の地位の調節が難しくまとめきれていないとの予測だ。
チェックポイントは平壌に集結している党代表者の帰郷だ。彼らが帰郷すれば、延期と関連した情報が徐々に公開されるだろう。党代表者会が北朝鮮の宣伝メディアにも箝口令が引くほどに徹底された秘密なのか、それともただ単なる延期なのかは全てが明らかになるだろう。