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先月水害を被った新義州を撮影したテープには、「南朝鮮から新義州に100億ウォン規模の食糧と物資が与えるというのに、金正日の糞野郎は何故受け取らないのか」と憚る事無く暴言を吐き捨てた内容が報道され話題になっている。

北朝鮮で最高指導者に対する嘲弄、暴言が発覚すれば、本人だけでなく家族全体が極刑を避ける事が出来ない。脱北者らはこの暴言を聞いて、この様な環境の中でも暴言を吐かざるを得ない厳しい状況だからだと説明する。

ある脱北者は「金正日への不満は公然と口にされており、現在は住民の不満が限界点に達している」と話した。

また、この様な卑俗語や嘲弄が流行し始めたのは2000年代以降で、1990年代までは金正日が現地指導を行なう際には、「将軍様は全国を歩き回られるのでお疲れだ」と皮肉を言う程度であった。

しかし、それ以後からは直接的に隠語が使われ始めた。最も多く使われたのが「あの人」だったと言う。この他にも金日成は「デカイ親父」、金正日は「小さな親父」とも言われていた。もっと過激なのは「あいつ」や「太鼓腹」などだった。

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当然、この当時は反体制的な人物らの中だけの話であった。

しかし、昨年の貨幣改革以降は事情が一変し、「○野郎」等の暴言が目立ちだした。

2009年に韓国に入国した脱北者は、「北にいた時の話だが、ある友人が以前は金正日を貶すのを止めるように言っていたが、今では金正日に暴言を吐いていてビックリした」と伝えた

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「貨幣改革で全財産を無くし、今度は党代表者会で人の移動を禁止するから商売すら出来ない。あの野郎の顔も見たく無いので財産を処分して移るしかない」と現地の便りを伝えた。

また今年入国した他の脱北者も「今年1月に国境都市に隠れていた。村の入口には『21世紀の太陽金正日将軍万歳』というスローガンが掲げられていたが、スローガンの前を通り過ぎる人が銅とコメを交換する為に川を渡る俺の気持ちがあいつに分かるもんかと言っていた」と伝えた。

「金正日万歳じゃなく、コメをくれる金正日なら皆忠誠を誓うだろう。貨幣改革後の民衆の恨みは根が深い」とも伝えた。

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「金ジョンウンが誰かも知らなかったが『キム大将、青年大将』などという偶像化を行なった為、既に皆が知っている。今ではガキが何が出来るのだと露骨に拒否している」と伝えた。

北では金正日は「将軍様」が正式な呼称である。労働新聞などのメディアでは敬愛する最高司令官、21世紀の太陽等の後に金正日同士や我らの将軍様を付けている。