人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮が先月8日、東海(日本海)経済水域で拿捕したイカ釣り漁船「55テスン号」(41t級)と船員らの送還を電撃的に通知した。これに対し北朝鮮が局面を切り替えるための本格的な平和攻勢だと言われている。

実際に朝鮮中央通信は送還背景について「同胞愛的見地と人道主義的見地」と明かしている。

拿捕経緯について「我々側の東海(日本海)経済水域を侵し非法的な漁労活動を行った為、朝鮮人民軍海軍によって取り締まられた。このような行為は主権に対する容認できない侵害行為」と報道した。

不法侵害行為に対して同胞愛と人道主義見地で送還を決めたという点を強調した。

しかし、大勝号は拿捕当初から領海では無い排他的経済水域(EEZ)での発生と推定されており、北朝鮮が拿捕を事前に計画した可能性が高いと言われている。南北関係の変数を作るために拿捕を捏造し、人道主義を強調する方法を取ったと考えられる。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また、7ヶ月間抑留されたアイジャロン・マリ・ゴメス氏の釈放と拿捕船員の送還は、中朝首脳会談を前後して行なわれた点から考えると、対決局面の切り替えを目論む中朝の合同作品格の平和攻勢であると考えられる。仲裁役を買って出た中国の面子を考慮したと言える。

チェ・ジンウク統一研究院南北協力研究センター所長は本紙との通話で、「中朝首脳会談で中国に約束した朝鮮半島の平和に向けた行動を実際に見せるためだ」と評価した。

「首脳会談を前後しゴメス氏の釈放、拿捕の送還が行なわれており、北朝鮮に対する主導権が中国にあるという点を強調し、中国の面子を保った形」と解釈した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

体制安定と後継構築の課題を抱えている状況で、国際的な孤立の脱却が不可欠な北朝鮮としては、中国を通じて体制安定に必要な政治、経済の保障を約を受け、朝鮮半島の安定を要求している中国に従っているという分分析だ。

「平和の雰囲気作りを本格化する可能性がある」と予想した。対北経済支援による中朝の経済協力と持続的な改革・開放を取り組む姿勢を対外的に宣伝同時に、米韓に平和メッセージを送る可能性が高いと考えられる。

また、最近韓国内で起きている人道支援再開の声を考慮した動きと推測される。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

匿名の北朝鮮専門家は「今回の送還決定は、最近発表された韓国政府の100億規模の支援意思の表明と、政界で起きているコメ支援世論の拡散と無関係でないように見える」と話した。

「G20サミットを控え安定的に北朝鮮を管理する必要がある声が高まっているのも無関係ではないと思われる」と明らかにした。