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第2回南北首脳会談の開催に合意した北朝鮮の戦略は何だろうか。

大体の戦略は合意書にも出ている。

朝鮮中央通信は”南北首脳の再会は歴史的な6.15南北共同宣言と、’我が民族同士’の精神に基づいて、南北関係をより高い段階へ拡大発展させ、朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、全国統一の新しい局面を開くことにおいて、重大な意義を持つだろう”と明らかにした。

まず上の文章を通じて会談の’形式’を見てみよう。

会談の形式

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1)’南北首脳部の出会い’は、2000年に北朝鮮が表現した’出会い’の意味と等しい。すなわち、盧武鉉大統領が金正日総書記に’会いに’ 平壌に行くという概念だ。金正日はやって来る盧武鉉大統領に’会ってくれる’ のだ。

2) 元々、第2回首脳会談は金正日がソウルを答礼訪問することになっていた。だが、今回も平壌に決まったのは、韓国の大統領が再び金正日を尋ねて行くことを住民たちに大きく宣伝する意味が大きい。

3) したがって、盧大統領が平壌に行って来て、主要アジェンダを金委員長に語れば、金委員長は’朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、全国統一の新しい局面を開くのに重大な意義を持つ’方向で話を聞き入れて、言うことがあれば言ってくれるということだ。

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次に合意書の’内容’を見てみよう。

1)”6.15南北共同宣言と’我が民族同士’の精神に基づいて”

今回の首脳会談でのアジェンダには、’基づいて’、または’局限’して話そうという意味が盛り込まれている。6. 15共同宣言で北朝鮮に戦略的に重要なことは1、2、4項だ。

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1項: 南と北は国の統一問題を、その主人である我が民族同士、互いに力を合わせて自主的に解決することにした。

2項:南と北は国の統一のための、南側の連合提案と、北側の低い段階の連邦の提案が、互いに共通性があると認め、この方向で統一を志向することにした。

4項: 南と北は経済協力を通じて、民族経済を均衡に発展させ、社会、文化、体育、保健、環境など、諸分野の交流と協力を活性化させ、互いの信頼を堅めることにした。

これは、外勢を排除した統一問題、平和体制問題、そして南北経済協力(韓国の対北支援)が主要アジェンダになるということだ。

したがって、盧武鉉政府が打ち出した北朝鮮の核問題の解決は、今回の会談で金正日に提議しても、金正日が言えることは、’我が民族同士、力を合わせて外交的、平和的に解決しよう’という言葉だけだろう。金正日が6ヶ国協議を通じた解決を無視する発言ができない状況だからだ。

すなわち、盧大統領がまるで自分が北朝鮮の核を解決することができるかのように言いながら、平壌に行くというニュアンスは、’政治プロパガンダ’ということである。

2) “朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、全国統一の新しい局面”

この題目で北朝鮮は常に主張してきたように、朝鮮半島の平和はアメリカが脅かしているため、米軍の撤収と韓米軍事同盟の破棄に言及する可能性があり、韓国は南北平和体制の構築に言及する可能性があるだろう。

停戦協定を平和体制に変えるための、’南北平和宣言’が出る可能性があり、この題目で’南北は平和体制を構築することにした’という表現が出るかも知れない。また、連合-連邦制の共通性を再確認し、南北が実質的な平和統一の段階に入るための、南北の社会団体会議を積極的に推進するという表現が登場する可能性もあるだろう。

しかし、北朝鮮の戦略は在韓米軍の撤収と、韓米軍事同盟の破棄まで、まず核兵器を廃棄する意図のないことが明らかなため、平和体制構築の前提条件になる核廃棄に対する明確な言及はないだろう。

第1回首脳会談以後、金大中氏が”在韓米軍は統一後も駐屯することで、金正日も理解した”という嘘をついたように、盧大統領から’北朝鮮の核を平和的に解決して、南北は平和体制構築のための、実質的な段階に入る’という表現が出れば、第1回首脳会談後の金大中氏の、’北による在韓米軍駐屯の理解’発言と類似のものとして受け入れればよいとも思われる。

結局、金正日は今回も 1)盧大統領を呼び出して、北の住民の間で将軍様の威信を高めて 2)会談を通じて’派手な言葉’を盧大統領に与え、実質的な’経済支援’を得て 3) 韓国内で偽の平和風を吹かせて、12月の大統領選挙で、金大中-盧武鉉を引き継ぐ候補を間接支援する戦略であると把握される。

だが、6.15宣言の第3項である’人道問題’に関して、金正日は資金をもらって、一部の国軍捕虜を韓国に送るなどの’贈り物’をくれる可能性はあるだろう。