北朝鮮の秘密警察、ミサイル発射を批判した労働者7人を逮捕

北朝鮮では核実験やミサイル発射実験を繰り返していることに対し、国内からも不満が噴出しているもようだが、当局は抑えつけに必死になっているようだ。

両江道(リャンガンド)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、先月28日、白頭山観光鉄道の建設工事に動員されていた慈江道(チャガンド)旅団の突撃隊員(建設労働者)7人が、保衛局(秘密警察)に逮捕された。

7人は先月12日の夕刻、両江道の普天(ポチョン)郡佳林里(カリムリ)から2キロほど離れたところにある、鴨緑江(アムロクカン)協同農場の山衛坪(サニピョン)作業班の技術指導員の自宅を訪問。手持ちの塩を酒と交換してもらい、トランプ遊びをしつつ一杯やっていた。

ちょうどテレビでは、先月6日のミサイル発射実験のことが繰り返し報じられていた。それに苛立った7人は「あんなものを作るカネがあれば、建設装備をもっと買えばいいのに」などと不満を口にした。

この発言が何者かにより密告され、逮捕に至ったのだ。

7人は取り調べで「そんなことは言っていない」と容疑を強く否認していたが、道の保衛局から派遣された保衛員は、技術指導員の家族や隣人に証言をさせて、観念させたという。処分内容は明らかになっていないが、金正恩党委員長の指示に不満を述べることは重罪だ。最悪の場合、見せしめで処刑されることすらあり得る。

7人と同じ旅団に所属する突撃隊員は、全員が建設指揮部から派遣された政治幹部から厳しい調査(思想検討)を受けている。一方、技術指導員とその家族は、7人を密告した当局の回し者だと疑われ、村人から白い目で見られている。

このニュースは突撃隊員全体に広がり、「間違ったことは言っていない」「ミサイルを作るカネがあれば、鉄道運行を正常化させ、大型機械を買って突撃隊員を労働から解放せよ」との声が上がっているという。