また、北朝鮮側は太平洋戦争の終戦前後に朝鮮半島で無くなった日本人の遺骨約8千柱について、総額約100億円の経費を要求。日本側は拉致被害者の再調査を優先させる立場から応じていない。
さらに北朝鮮側は、戦後の在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮に渡った日本人妻ら配偶者についても、具値的に帰国させる人物を特定してきたが、これにも日本側は応じていないという。
在日朝鮮人の帰還事業は、朝鮮総連や日本のマスコミが北朝鮮について「地上の楽園」と実態とかけ離れた宣伝を行う中で実施された。現地では、環境に適応できない人々が政治犯収容所に送られるなど、体制による虐待が加えられた例も報告されており、北朝鮮の深刻な人権侵害の一環をなしている。