韓国京畿道(キョンギド)の非武装地帯(DMZ)内で4日、韓国軍の20代の下士官2人が地雷を踏み爆発。足を切断するなどの大けがを負う事故が起きた。
この件を巡り、韓国国防部は10日、爆発物の残骸を分析した結果、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の対人地雷と一致したことを発表。また、在韓国国連軍司令部の指示で設置された調査チームも、地雷が仕掛けられたのは最近であり、洪水などで北朝鮮側から流れ着いたり、過去に埋められたりした地雷が爆発した可能性はないとしている。
実は、朝鮮人民軍は去る4月から、DMZで不審な動きを見せていた。軍事境界線の西部から東部までにわたり、5人~20人単位で近接偵察と何らかの作業を繰り返していたのだ。
DMZでは近年、朝鮮人民軍が徒歩で南側に入り、亡命するなどの出来事が相次いでいる。それにまったく気付かない韓国軍の警備の欠陥が指摘されていた一方、北朝鮮側の士気の緩みにも深刻なものがうかがえる。