玄松月は金正恩の年上の恋人

今月8日、銀河水幻樂団が国際女性デーを記念して公演した音楽会「女性は花だ」で、「駿馬の娘」を歌った普天堡電子楽団の元声楽歌手の玄松月(ヒョン・ソンウォル)が、金正恩と内縁関係にあるという主張が出された。金正恩はこの公演を観覧している。

北朝鮮の有名芸術団の元団員で、金正日死亡後に韓国に入国した脱北女性のキムさんは21日、デイリーNKに「平壌音楽大学出身の玄松月は、普天堡電子楽団の代表的な女性歌手だったが、2006年に突然活動を中断して消えた。将軍様(金正日)が玄松月と金正恩を引き離す為に活動を停止させる指示を下した」と述べた。

同電子楽団が2006年に発表して有名になった「未来は美しい」「口笛独身」などは、玄松月が歌っていた。今回の舞台で歌った「駿馬の娘(仕事ができる女性)」は、ヒョン・ソンウォルが2005年に発表し、北朝鮮で爆発的な人気を博した歌だ。ヒョンは2006年以降、部隊にほとんど登場していない。

キムさんは、玄松月の本名がハン・ソンウォルだと述べた。また、金正恩との関係は、2000年初めから本格的に始まったと述べた。金正恩がスイス留学を終えて帰国した年である。金正恩は金正日が好んだ同電子楽団の公演を観覧した事で、年上の彼女への恋愛感情を持ち始めたという。

キムさんは「金正日は、芸術家を側近や家族のための公演に活用し、時には家族との食事も楽しんだので、自然に二人が近づく機会があったのだろう。彼女は他の男性と付き合っていたが、金正恩の猛烈なアタックで交際を開始したと聞いている」と述べた。

この証言が事実なら、金正恩は父金正日の初恋と同じパターンである。金正日も20代半ばに、5歳年上の成恵琳と密かに同居を始めた。金正日の友人の義姉であり、人妻だった成恵琳は、1968年に夫と半ば強引に離婚し、金正日と同居した。
キムさんは「金正恩も、金日成軍事総合大学の卒業を控えて彼女との関係を整理しろという父の強力な指示を受け、別れを選択した。彼女もその後、今の夫と結婚した。彼女は人妻になったが、金正恩が交際を要求した為、今も関係は続いているという」と述べた。キムさんの証言によると、彼女の妊娠中の子供が金正恩との関連がある可能性があるという。ちなみに玄松月の夫は、護衛司令部の軍官である。

公演に登場した玄松月は臨月だった。先月28日にも「将軍様に似ていく」という歌で、突然メディアの注目を受けていた。

彼女は客席に座っていたが、司会者が舞台に上がることを要求すると、「出産を控えている」と耳打ちをして壇上に上がるのを拒否した。しかし、司会者によって指名されると、客席にいた観客は一斉に彼女を注目し騒然となった。脱北者によると、この様な出来事は事前に決められた演出の可能性があるという。

彼女が出産を控えているという情報は、翌日の労働新聞で報道された。労働新聞が特定人物の出産が迫っているという事実を報道したのは、異例的である。

一方、デイリーNKは昨年10月、金正恩が後継者として公式登場する直前に、咸鏡北道出身の20代の女性と結婚したという噂が北内部で拡散していると報道している。