これに加え、「軍隊に行ったら結婚できない」となれば、兵力不足はいっそう深刻化するかもしれない。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、両江道(リャンガンド)在住の情報筋の話として、次のように伝えている。
「たとえば、道内の甲山(カプサン)郡に駐屯している第43山岳軽歩兵狙撃旅団(別名682軍部隊)は、婚期を逃した軍人が多いことで知られている。とくに小隊長などの下級指揮官や、兵役期限のない技術兵らは深刻だ。というのも、この地域は鉄道も通っていない辺ぴな所で、嫁に来た女性らは裏庭の畑をたがやすことぐらいしかすることがない。移動手段もなく、山間僻地に閉じ込められてしまう」