電気ショックに思想教育、拷問も…北朝鮮「精神病棟」のメチャクチャな実態

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咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、当局に摘発され教化所(刑務所)に行くのを避けるために、医者にワイロを渡して精神疾患を患っているかのように虚偽の診断を下してもらい、ぬくぬくと暮らしているというのだ。儲かるという話を聞きつけた医者が、この病院に集まってきている。

また、デイリーNKの内部情報筋によると、海外勤務から帰国した北朝鮮外交官が、帰国を嫌がる子どもが問題を起こさないように、医者にワイロを払って入院させてしまうという。

一方で、本当に治療が必要なのにカネのない患者は、別の病棟に収容され半ば放置されている。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記