HRNKのグレッグ・スカラチュー事務総長は、米ワシントンポストのインタビューに、国際社会は北朝鮮の核の脅威にばかり目が行きがちだが、一般の北朝鮮の人びとは日常的に政府による脅威にさらされているとし、北朝鮮の人権問題に関心を払うよう訴えた。
また、報告書の執筆者の一人、デービッド・ホーク氏は、収監されている多くの人は、他の国では罪にならないような罪で収監されていると述べた。
国連や国際機関は北朝鮮に対して教化所、管理所に対するモニタリングを何度も要請したが、北朝鮮が拒んでいるため、今回の報告書は北朝鮮の人権侵害の実態を示す重要な証拠となる。
高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。