人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

製造された覚せい剤の多くは中国に密輸されるものと思われるが、もし大量に流入するとなれば中国政府は黙っていないはずだ。

ブルッキングス研究所の2010年の報告書によると、吉林省朝鮮族自治州延吉市では、1995年には44人に過ぎなかった麻薬中毒者の数が、2010年には2100人に達するなど、北朝鮮産の覚せい剤により深刻な社会問題が発生している。

製造が増えれば、北朝鮮国内への流通量も増え、薬物汚染がさらに深刻になりかねない。

(参考記事:北朝鮮で少年少女の「薬物中毒」「性びん乱」の大スキャンダル

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記