筆者は、経済制裁がそこまで北朝鮮国民を追い詰めることを望まない。しかしこのまま行けば、あるいはそのような事態が繰り広げられる可能性はゼロではない。

もしかしたら金正恩氏も、そのことを直感して戦慄を覚えたのではないか。いったん人民が立ち上がれば、自分の権力を保てなくなると悟り、そのことが被害調査委の動きとして出てきたのではないか。

仮に、現在のこの情勢の流れの中で金正恩体制が倒れるようなことにでもなれば、被害調査委が出した談話は、金正恩氏が上げた「最初の悲鳴」として記憶されることもあり得なくはないだろう。