一方、中国に派遣されている北朝鮮のある駐在員はRFAに対し、「今年の6月から瀋陽と丹東に出てきた若者たちは、中央の最高位クラスの幹部の子供たちだ。瀋陽と丹東に合わせて2百人ほどがいるようだ」と説明したという。
明日をも知れぬ生活を送る北朝鮮の庶民がこれを聞いたら、仰天するどころでは済まない話だ。
しかし、北朝鮮当局は近年、海外に駐在するエリートの脱北が相次いでいることから、いかに特権階級であっても、海外に出すことには慎重だったはずだ。それがここへ来て、若者を100人単位で出国させるとは、どのような事情の変化があったのか。
これについて前出の駐在員は、次のように分析したという。