金正恩氏、庶民からガキ大将のようなカツ上げ

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朝鮮労働党の党員、職盟員は、それぞれ約300万人と推定されている。それぞれの月収入が北朝鮮で平均的とされる3000ウォンで計算すると、組織に転がり込む現金は総額3億6000万北朝鮮ウォン(約468万円)。他の団体を含めても1000万円前後だろう。

韓国の国家安保戦略院の試算によると、北朝鮮が過去5年間で核実験、ミサイル発射実験に使った予算は3億ドル(約336億7000万円)、ムスダンミサイルを4発撃ったとしたら少なくとも8000万ドル(約89億8000万円)。それを考えると、北朝鮮当局のやっていることは、まるでガキ大将のカツアゲのようなみみっちさだと言わざるを得ない。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記