記事によると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)穏城(オンソン)出身のチェさんという脱北女性に、北朝鮮にいる兄から電話がかかってきた。話の中身は次のようなものだ。
保衛省に呼び出された兄は、ボンヤリとした画面を見せられ、「これはお前の妹か?」と聞かれた。兄はすぐに妹だとわかったが、認めたら町から追放されるかもしれないと思い、とっさに「知らない人」だと答えた。
その後も、保衛員が何度も訪ねてきて「行方不明になった妹から便りはなかったか」となどとしつこく聞かれたが、そのうち保衛員は「自分の管轄区域から脱北者が出たら、全責任を取らされる」と泣き言を言い始めたというのだ。
さらに、もし妹が韓国にいて連絡が来たならば、次のように伝えてほしいと頼まれた。