物価の高騰も人びとの心理に悪影響を与えているという。北朝鮮の食糧事情は、かつてに比べ大幅に改善した。ただ、国民経済のなし崩し的な資本主義化が進行し、貧富の格差が広がっている今、貧困層は食べ物などの価格がわずかに上昇しただけでも大きな影響を受ける。
(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)特にガソリン価格上昇は、物流にダメージを与え、その他の関連業界にも飛び火するなど影響が大きい。
こうした事態を受け、「当局は核さえあれば人民生活が向上し、平和が保証されていると言っていたのに、その結果がこのザマか」と金正恩氏に対する庶民の怒りは大きくなるばかりだという。