「米国と対決とか、どうでもいい」金正恩氏の暴走に北朝鮮国民はウンザリ

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中には「今の政権にいる人(金正恩氏)は、祖父(金日成主席)、父(金正日総書記)よりも核とミサイルに執着している」と体制批判をする人すらいるとのことだ。

本来、権力への不満を公に語ったらどうなるかを、北朝鮮国民は過去の教訓からよく知っている。1990年代の大飢饉に際しては、食糧を求めただけの労働者たちが無残に戦車で轢き殺された。

それにもかかわらず、無謀な核兵器開発に対する庶民の不満は日に日に強まっているもようだ。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記