金正恩氏「声明」でトランプ氏への怨念をさく裂

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

いずれにせよ、米朝対立、いやトランプ氏と金正恩氏の対立は当分収まらないだろう。暴言癖を持つと言われているトランプ氏が金正恩氏を罵倒するのはさもありなんかもしれない。一方、金正恩氏は自身の名義で声明を出しただけに、もはや撤回も言い訳も不可能だ。

金正恩氏は、結果的にトランプ氏が仕掛けた極めて品のない舌戦に引きずり込まれてしまった。いや、自尊心が人一倍強い金正恩氏のことだけに、自ら受けて立ったつもりかもしれない。しかし、舌戦の先にあるのは単なる「史上最低」の罵倒合戦に過ぎない。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記