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朴大統領は今年3月、汚職スキャンダルによって罷免され政治生命は終わった。北朝鮮はその後も執拗に彼女を非難した。挙げ句の果てには「処刑」まで宣告したことからも金正恩氏の強い怨念が伝わってくる。

朴氏に交代する形で、金正恩氏にプレッシャーをかける人物として現れたのがトランプ氏だった。今年4月に勃発した米朝対立以後、圧力をかける米国に対して、北朝鮮は弾道ミサイルの発射と核実験で一歩も譲らない姿勢を貫いている。ただし、その強硬姿勢の裏には金正恩氏の本音や弱気が見え隠れする。

北朝鮮は、中距離弾道ミサイル4発を米領グアムに向けて発射する計画を8月中旬までに策定すると表明していた。しかし、直前の14日になって金正恩氏は「(米国の)行動をもう少し見守る」と腰砕けになった。9月の「火星12」型の発射訓練では本音を吐露する発言をした。

(参考記事:「われわれの最終目標は米国と…」金正恩氏が遂に「ホンネ」を吐露か

実は、今回の声明にも金正恩氏の弱気が透けて見える。声明では、次のように述べた。