そのため逮捕者の身元がわからず、人権団体が救援活動を行えないのだ。
ふたつ目に、中国公安当局も脱北者を逮捕したことを公にしないことが多いことがある。当局は今年4月と5月に瀋陽、青島、昆明で脱北者30人あまりを逮捕したが、発表がなかった。
国際的な人権団体、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、中国当局が今年7月と8月に朝鮮国境に面した吉林省長白朝鮮族自治県と、ラオス国境に面した雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州で41人の脱北者を逮捕し、人数は不明だが複数のブローカーも逮捕、拘禁していると明らかにした。