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まず、懐柔を試みたことがバレないように、わざと15日間泳がせた上でリ某を逮捕。そして、椅子を投げつけるなどの拷問を執拗に繰り返した。それは、リ某が覚せい剤の出処を吐くまで続いた。

リ某は、パクの拷問で肋骨4本を折られ、頭部に2ヶ所の裂傷を負わされた。恐怖のあまり、中国商人に売り渡すつもりだった覚せい剤500グラムをパクに渡した。その後の処遇はわかっていないが、釈放されて、パクにワイロを渡す代わりに密売を続けていることは想像に難くない。

パクは押収した覚せい剤から100グラムを抜き取り、知人に売り払って、儲けを懐に入れた。北朝鮮での覚せい剤の末端価格を考えると、その額は1万元から1万7000元(約16万5000円〜28万円)になるものと思われるが、パクの悪事はこれだけにとどまらない。