「これなら北の方がマシ」韓国社会に幻滅する脱北者たち

そのような状況でのクォンさんの動きは、北朝鮮に新たなカードを与えた形となってしまった。こうなれば、韓国社会に彼の居場所はますますなくなるだろう。

問題の根底にあるのは、韓国社会の脱北者に対する根強い差別だ。韓国政府から独立した人権擁護機関である国家人権委員会と仁荷大学が脱北者を対象に行なった調査によると、45.4%が北朝鮮出身という理由で差別を受けたことがあると答えた。このような差別が解消しない限り、同様の問題はいくらでも再発するだろう。