「米の行動見守る」金正恩氏が腰砕けか…ミサイル発射を保留

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金正恩氏は大きなプレッシャーを受け、これ以降、公開活動は激減する。普通の人と同じトイレが使えないなど、金正恩氏は公開活動にともなうストレスが大きい。そこに、自らが暗殺されるかもしれないという恐怖心が重なり、ただでさえ重い金正恩氏の腰はさらに重くなったようだ。

(参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳

金正恩氏にとって8月はつくづくげんの悪い月のようだ。米軍と韓国軍は今月21日から、定例の合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」を実施する。北朝鮮が表明したグアムへのミサイル発射威嚇は、合同軍事演習を牽制し、あわよくば中止に追い込む狙いもあったのかもしれない。しかし結局、そうはならなかった。

米韓合同軍事演習が始まったら、金正恩氏がどのような姿勢を示すのかが注目される。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記