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平城(ピョンソン)の情報筋によると、科学院からはシアン化ベンジルはドラム缶1本(200キロ)で1万ドル(約110万円)で卸される。それが流通過程を経て、末端の生産者の元に届く頃には、値段が20倍に跳ね上がる。

情報筋は、覚せい剤の製造場所については触れていないが、おそらく科学院にある平城の隣の順川(スンチョン)で製造されているものと思われる。化学工業都市として知られ、李秀福(リスボク)化学工業大学があり、研究者が集まっている順川には以前から覚せい剤の生産基地(順川製薬工場)があると指摘されてきた。

また、東海岸の咸興(ハムン)でも同様の流れで覚せい剤が製造されているものと思われる。市内には科学研究分院、咸興化学工業大学、興南製薬工場がある。