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平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、兵士たちはまず、親からカネを送金してもらい、ブローカーに携帯電話を注文する。ブローカーは、貧しい人にコメ10キロを渡して公民証を借り、携帯電話を調達し、それを兵士たちに高値で売りつけるという流れだ。日本で言うところの「飛ばし」の携帯である。

かつて携帯電話を購入するには、秘密警察の国家保衛省の地域組織である保衛局、人民保安署(警察署)、そして逓信所(郵便局)の許可が必要で、手続きには1ヶ月かかっていた。しかし当局は、携帯電話の販売を増やすために、公民証(身分証明証)の提示だけでその場で買えるようにした。それでこのような調達方法を使えるようになったわけだ。

一方、平壌の建設部隊の兵士たちは、最初からビジネスを前提として、ブローカーを通さずに携帯電話を入手する。