暗殺事件の核心的な関係者と見られているキム・ジョンリョン駐中北朝鮮大使館安全代表とかなり親しい間柄だという。キム・ジョンリョン氏は、保衛省の海外反探局副局長でもある。
金正哲氏が秘密資金の管理や工作員による不法行為に関わり、反探組織を管理する立場にいるとするなら、金正男氏殺害事件にも深く関与した可能性が高いと李氏は指摘する。
金正男氏はかつて北朝鮮が国家運営の維持に必要な秘密資金を調達するために行っている各種の密輸を取り仕切り、そこで得た資金を管理していたと言われている。金正哲氏も同じく、秘密資金の獲得に携わる北朝鮮権力層の子弟グループ「烽火(ポンファ)組」であるとの噂がある。