北朝鮮の国民1人の「命の値段」は冷蔵庫と同じ…もみ消される死亡事故

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例えば1989年4月、高速道路の建設現場で、建設途中の橋が崩落する事故が発生した。この時、現場にいた500人が120 メートル下の川原に落下。後に韓国へ逃れた目撃者たちの証言によれば、川原には原形をとどめない死体が散乱し、救助の看護師たちが気を失うほどの地獄絵図と化したという。

(参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

事故の最大の原因は、北朝鮮独特の「速度戦」といわれる突貫工事だ。記念日に合わせて輝かしい成果を出し、盛大に迎えるためという名目の下に、無理な工期や劣悪な労働環境で工事が進められ、事故が多発している。北朝鮮独裁体制が抱える深刻な問題といえるだろう。