米国の国際マーケティンググループ「We are social」とカナダのIT企業「Hootsuite」が発表した「2017年のデジタル・グローバル・オーバービュー」によると、人口2500万人の北朝鮮で、携帯電話の加入者は370万人を超えたという。この数字は当局の厳しい監視を受ける公認端末のユーザーだが、それとは別に違法に持ち込まれた中国キャリアの携帯電話を使用するユーザーも多い。
中国キャリアの携帯電話の中には当然、スマホも含まれている。スマホならば、LINEやカカオトークなどのアプリをダウンロードでき、それらを使えば文書や写真をはじめ様々なデータをやり取りできる。
通常の携帯電話、いわゆるガラケーに比べて、大容量で様々なデータのやり取りが出来ることを警戒したのか、金正恩氏は「LINEやカカオトークを使う者はスパイとして取り締まれ」との方針を打ち出していたが、保衛省は、こうした指示さえも利用してカネ儲けをしている。
卑劣な手段で悪行を繰り返す治安部隊に対して、北朝鮮の人々もときおり怒りの鉄槌を下す。