「カネがないなら入院させない」…北朝鮮、医療崩壊の悲惨な現実

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彼らは、実戦や訓練で負傷したり、発電所や大規模アパートなどの建設現場に動員されて事故に遭ったりして、障がいをを抱えることになった元軍人たちだ。国家事業での負傷ゆえに様々な優遇措置を受けていた。

清津(チョンジン)市に住むある栄誉軍人は最近、、咸鏡北道(ハムギョンブクト)鏡城(キョンソン)郡の下温堡(ハオンボ)労働者区にある金正淑(キム・ジョンスク)療養所を訪れて入院させてほしいと頼んだ。彼は朝鮮戦争中、自陣に投げ込まれた敵の手榴弾に覆いかぶさって戦友の命を守ったが故に負傷。障がいを抱えて生きてきた。

植民地時代から温泉が多い地帯として知られている鏡城郡にある金正淑療養所は、1946年5月にオープンした施設だ。金日成主席の妻であり、正恩氏の祖母の名前が付けられているだけに、70ヘクタールという広大な敷地に療養施設や宿泊施設などを揃えた大規模な総合レジャー施設である。