こうした動向の詳細は、北朝鮮国内ではいっさい、明かされてこなかった。しかし、そのように情報を隠ぺいしようとしていることがむしろ、庶民の関心を呼んでいるようだ。
咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住むデイリーNK内部情報筋によれば、「元帥様(正恩氏)の腹違いのお兄さんに関する話は、平壌と平城(ピョンソン)の市場を通じて広まっている。海外での活動中に死んだお兄さんの遺体が帰ってきたということも、多くの人が知っている」という。
そして、そうした情報に接した人々の中で、ひとつの疑問が頭をもたげることになった。