一番危険なのが休日だ。現場の近所の食堂で酒を飲んでいるところを、住民に通報され逮捕されるケースもある。万が一の事態を避けるためにも、休みの日でも寮で過ごしたほうがいいとのことだ。
手にした給料は、友人または密輸ブローカー、華僑などを通じて北朝鮮に送金する。華僑を通じて中国の銀行を使った場合、手数料は送金額の2割だ。
現場では、今年2月から働きはじめた脱北者に加えて、5月に入ってからも続々と人がやってきている。そのため、脱北労働者の数は昨年の倍に達しているとのことだ。ほとんどの人が数カ月から数年働いて北朝鮮に戻るが、中には韓国行きを決心する人もいる。