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国境警備が強化されている理由の一つに、脱北者や中朝を往来する北朝鮮の人々が、外国の様々な情報を北朝鮮国内に流入させていることがある。北朝鮮当局は、韓流ドラマやハリウッド映画など、外国の自由で豊かな社会の実像を伝えるものが入り込むことを極めて嫌がる。こうした情報が体制不安につながりかねないと考えるからだ。

とりわけ、韓流ドラマを目の敵にしており、ファイルを保有していたという容疑だけで女子大生を拷問し、悲劇的な末路に追い込むほど、残忍な方法で対処するほどだ。

(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

国境警備が厳しくなった余波を受け、密輸は難しくなり、生計を維持できなくなる人が続出している。そこで、国境の川を越えて出稼ぎを目的に脱北する、いわば「脱北労働」が増えているのだ。しかし、警備が厳しい国境をどのようにして渡るのだろうか。