金正恩党委員長は2015年12月、「青年たちに対する思想教育事業を3倍強化せよ」との指示を下した。それが今頃になって復活したというのだ。地方幹部が上役の覚えをよくしようと、過剰に忠誠心をアピールしているようだ。
しかし、いくら思想教育を施して「指導者を尊敬しろ」と言ったところで、国家や指導者に何かをしてもらった経験のない世代の心に、そのような気持ちが芽生えるはずもない。指導者はむしろ、嘲笑の対象にすらなっている。
とりわけ、経済特区の羅先は外国からの情報に接しやすい地域で、中国や韓国の人々が自分たちよりもいい暮らしをしていることを知っているからなおさらだ。