北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は16日、同国が14日に発射した弾道ミサイルをめぐり、国連安全保障理事会が重大な違反だと報道声明を出したことに対して全面排撃すると主張した。朝鮮中央通信の質問に答える形で述べた。同日、朝鮮中央通信が報じた。

報道官は、弾道ミサイル「火星12」型の試射は成功したとしながら、「朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するうえで実に重大かつ特別な意義を持ち、何にも比べられない朝鮮人民の偉大な勝利になる」と強調した。

つづけて、「ところが一部では、われわれの正々堂々たる自衛権行使に対していわゆる『違反』だの、『脅威』だのという浮説を並べ立てるかとすれば、国連安保理はわれわれの弾道ロケット打ち上げに言い掛かりをつける公報文(報道声明)なるものを発表した」と指摘した。

さらに、「われわれは、米国の悪らつな反共和国策動に便乗してわれわれの自衛的核抑止力強化を問題視した国連安保理の公報文を断固と全面排撃する」と述べた。

そのうえで、「自衛権は自主権の第一の表徴であり、これに対してけなすことこそ、自主権に対する露骨な侵害であり、横暴非道な内政干渉である」としながら、「われわれは、米国がわが国家に反対してあえて軍事的挑発を選択するなら、快く対応する準備ができている」と主張した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

朝鮮外務省代弁人 共和国の自衛的核抑止力強化を問題視した国連安保理の公報文を全面排撃

【平壌5月16日発朝鮮中央通信】共和国外務省のスポークスマンは、地対地中・長距離戦略弾道ロケット「火星12」型試射の成功に関連して16日、朝鮮中央通信社記者の質問に答えた。

スポークスマンは、地対地中・長距離戦略弾道ロケット「火星12」型試射の大成功は朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するうえで実に重大かつ特別な意義を持ち、何にも比べられない朝鮮人民の偉大な勝利になるとし、次のように強調した。

自衛的国防力を強化するための正常な核兵器高度化過程の一環として行われた今回の試射は、威力の強い大型重量核弾頭の装着が可能な新型の中・長距離戦略弾道ロケットの戦術的・技術的諸元と技術的特性の確証に目的を置いて周辺諸国の安全を考慮して最大高角発射システムで行われた。

ところが一部では、われわれの正々堂々たる自衛権行使に対していわゆる「違反」だの、「脅威」だのという浮説を並べ立てるかとすれば、国連安保理はわれわれの弾道ロケット打ち上げに言い掛かりをつける公報文なるものを発表した。

われわれは、米国の悪らつな反共和国策動に便乗してわれわれの自衛的核抑止力強化を問題視した国連安保理の公報文を断固と全面排撃する。

米国が最近の一週間だけでも二度も大陸間弾道ミサイル試射を行ったが、国連安保理がこれについて一言でも言及したことがあるかということである。

自衛権は自主権の第一の表徴であり、これに対してけなすことこそ、自主権に対する露骨な侵害であり、横暴非道な内政干渉である。

われわれは、米国がわが国家に反対してあえて軍事的挑発を選択するなら、快く対応する準備ができている。

世界で最も完成した武器システムが決して米国の永遠の独占物にならず、われわれも相応の報復手段を使える日が必ず来るであろう。

米国は、その機会に朝鮮の弾道ロケットが米国に実際に脅威になるかどうかということをはっきり見ればいいであろう。

    関連記事